お待ちかねアケコン関連・アケコンパーツ紹介のお時間です。
PearlやObsidian、Droneといったアケコンを販売している『Qanba』から新たなアケコン用ボタンが登場しました。
その名も『Gravity』、今回はこの新型アケコンボタン・Gravityの紹介をしていきたいと思います。
また、一緒に購入しておきながら長らく眠っていたノビレバーも一緒に換装していきます。
Qanba Gravityとは?
Qanba Gravityはその名の通りアケコンで有名なQanba社が販売する新型の静音ボタンとなっています。
カタログ表記のスペックで
・静粛性:45dB(通常のアーケードボタン 65dB)
・耐久性:機械的 7,000万回(通常のボタンの70倍)
・応答性:アクチュエーションポイント1.5mm
・押下荷重:50g
・キータイプ:リニア
・サイズ:30mm
・メカニカルスイッチ:オムロン製
・取り付け方法:ねじ式
・取り付け可能パネル厚み:1-13mm
・取り付け可能穴径:30-32mm
となっています。
GamerFingerのメカニカルスイッチボタンと似たような性能となっています。
このQanba Gravityは静音高性能アケコンボタンのスタンダードになるのか????
諸々を確認していきましょう。
Qanba Gravity紹介
Qanba Gravityはばら売りとセット売り2種類の販売方式があり、セット売りで購入すると専用のケースに収納されて手元に届くようになっています。
セット売りは8個のみ、色は選べますが1色固定になります。
今回私はセット売りのクリア青を購入しました。
・セット売りクリア→6,020円(税込み)
・単品売りクリア→740円(税込み)
なので、単品売りを8個で購入した方が100円安くなります。
この100円はケース分のお値段になるのでしょうが、何かもんにょりしますね。
購入はQanbaの正規取扱店でもあるATTASA SHOP(アタッサショップ)から。
今回私が購入したQanba Gravityクリア8個セットの商品ページはこちらから。
Qanba Gravity【ボタン本体チェック】
ボタン本体を見るだけでは他のアケコン用ボタンとあまり差異がないように見えます。
いたって普通のねじ式ボタンですね。
裏面にはQanbaの文字が刻印されています。
接続用端子は左右平行ではなく、ちょっとずれて設置されています。
ねじパーツを外して横から本体内部を見たところです。
ボタンカバーは三和のような爪でひっかけているタイプではなく、スイッチ本体にはめ込んで固定するタイプでした。
きっちりと採寸してあるのか『簡単に取れはしないが外そうとすると外れる』くらいの硬さではまっています。
このボタンに使用されているスイッチ本体ですが、何かに似ていると気付いた人もいるのではないでしょうか?
そう、Logicoolのキーボードに採用されている『Romer-G』のキースイッチと同じです。
Romer-Gのキーボードは私も使用していましたが、個人的な感想として
・ブレ、ガタつきが少ない
・キーのどこを押してもしっかりと反応する
・押し込みがスムーズに行える
色軸のメカニカルキーよりも使いやすかった印象があります。
詳しくはLogicool公式サイトのRomer-Gページを参照してください。
※採用されているのはRomer-Gリニアと同じものだと思われます。
Qanba Gravity【ボタン換装】
いよいよQanba Gravityをアケコンに搭載していきたいと思います。
今回換装を予定しているのは毎度お馴染み、Qanba Pearlです。
同じQanba同士、問題なくボタンを換装できるでしょう。
ボタンの交換方法は以前紹介したボタン交換方法の記事を参照にしてください。
※ねじ式とはめ込み式の違いはあれど、ほぼ交換方法は変わりません。
先に結果から書いてしまうとQanba GravityをQanba Pearlに換装することはできませんでした。
内部構造が同じQanba Obsidianでも同じだと思われます。
なぜ換装不可だったのかと言いますと
ねじパーツが基板に干渉してボタンが正常に設置できなかった
からです。
基板の空きスペースなら削って対応も可能ですが、金属部品に干渉してしまうため加工もできない状態です。
配線だけはできているので、この状態でボタンを使用することも可能ですが、しっかりとセットできないためにボタンが浮いた状態になってしまいます。
色々と模索しましたが、現状の手持ちと技術では換装不可能ということで別のアケコンに使用することにしました。
合わせてノビレバーも換装…しようとしたが…
ボタンの換装は諦め、ノビレバーだけでも換装を行おうとしました。
今回用意したノビレバーは『スタンダードモデル』と呼ばれるもの。
ノビレバーには『プロモデル』『スタンダードモデル』の2種類が存在し、それぞれ使用が違います。
スタンダードモデルはプロモデルよりもバネが柔らかく、レバーガイドが不等辺四角ガイドになっています。
※プロモデルは不等辺八角ガイド+バネが硬め
また、スタンダードモデルのイメージカラーは赤となっています。
※プロモデルのイメージカラーは緑
ノビレバー最大の特徴はレバーボールにあたるパーツの部分で、バットトップとはまた違う形状のシフトノブにも似た『Bulletレバー』を採用しています。
このレバートップのねじ径は他のレバートップと互換性があり、三和製・セイミツ製を含むほとんどのレバーボール等を搭載可能となっています。
また、シャフト部が固定されており回転しない仕様となっています。
最初の内は違和感を覚えると思いますが、弾き系のコマンド入力をする際に効果的で、ステステや山ステ等がやりやすいと感じました。
さて、そんなノビレバーですが…Quanba Pearlに搭載したところ、レバーを倒したら戻ってこないという症状が発生しました。
シャフトの長さが通常のセイミツレバーよりも長く、Quanba Pearl底面に施されている格子加工部に引っかかってしまっていました。
調査したところ
「Obsidianに搭載するなら底面を削って加工しないとダメよ」
とATTASA SHOPの方から案内があったらしく、同系統のPearlも加工を施さないと搭載不可能だというのがわかりました。
Qanba Gravity・ノビレバー搭載【ファイティングエッジ】
Qanba Gravityもダメ、ノビレバーもダメ、Quanba Pearlは現状のまま使用継続することにしました。
Pearlにはゴールデンレバーかなーなんて思いながら、今回用意したレバーとボタンはファイティングエッジ刃に搭載。
特に何も問題なくサクっと換装できました。
今回の換装によりファイティングエッジが鉄拳専用になりそうな予感がしますわ。
Qanba Gravityを数時間使用してみて
ボタンの画像を見たときに気付いた方もいるかと思いますが、このQanba Gravityのボタン厚、少々厚めに作られています。
しかしながら押下圧やストローク長の関係上、普段使用しているGamerFingerとの差異を感じませんでした。
とは言え、今回Qanba Pearlに搭載できなかったことを考えると、今はまだ万人におすすめできるボタンではありません。
現在Qanba Gravityはねじ式のみのラインナップとなってますが、はめ込み式も販売されれば話は違ってきます。
お値段も若干GamerFingerよりも安く、ボタンを叩いた時の反発感も弱めになっているので、GamerFingerの値段や反発感に不満を持っていた人にはおすすめできるものとなっています。
比較対象がGamerFingerにばかりなってしまいますが、値段に目をつぶればGamerFingerが現状一番高性能且つ静音性が高く、尚且つカラバリもある最強のアケコンボタンだからです。
それに引けを取らないQanba Gravity、控えめにいって対GamerFingerとしては最強の刺客となり得ます。
現状、設置できるアケコンを持っているなら
・ボタンを静音化させたい
※かなり音が小さくなる
・高速反応のボタンが欲しい
※GamerFingerレベルの反応
・上記の2つ+GamerFingerから乗り換えたい
※ボタンの中ではGamerFingerはかなり高性能な部類
という人にはうってつけだと思います。
アケコン関連記事もいくつかあります
http://taiarigame.com/seimitu_lever_koukan/
http://taiarigame.com/akekon_button_koukan/
http://taiarigame.com/qanba_pearl/