皆さん、PCでゲームをプレイしていますか?
もしくはこれからゲーミングPCを購入してPCゲーデビューだなんて人もいるでしょうか?
今回はPCで使えるコントローラーの話をしていきたいと思います。
安いながらも品質の高い商品もありますが、値段相応のものもあります。
高いのに品質が悪いものもありますし、高いからこそ使いやすいということもあります。
少しでも使いやすいコントローラーを購入できるように、この記事が参考になれば……
PC用コントローラーの入力形式
コントローラーの購入前にひとつ確認しておくものがあります。
それが『コントローラーの入力方式』です。
「そもそも入力方式って何?」となるかと思うので簡単に説明しますと
●XBOX準拠のボタン・スティック配置で入力信号を送る『Xinput』方式
●XBOX準拠以外でのボタン・スティック配置で入力信号を送る『Directinput』方式
の2種類が存在しています。
基本的には商品説明やコントローラーの箱に書かれてる場合がほとんどなのですぐにわかると思います。
どっちの入力方式がいいの?と疑問を持ったあなた! 鋭い!
実際のところ「入力方式としてはどちらを選んでも問題ない」という答えになってしまいます。
ただどちらかと言えばXinput方式の方が面倒な設定も無く、PCに接続するだけで難しい設定もなく使用できるのでおすすめです。
そして嬉しいことにSteamではどの入力方式、現在販売している主要なコンシューマー機の純正コントローラーに対応しています。
PCに挿すだけでSteam側がコントローラーを認識し自動でコントローラーを使えるようにしてくれます。
もちろんボタン設定なども自由に行えるので入力方式にこだわり過ぎなくても大丈夫でしょう。
PC用コントローラー値段別比較
それではここからPC用コントローラー値段別比較!
使いやすいコントローラーは? 安いコントローラーの使い勝手は?
その辺りを実際にいくつかのゲームをプレイして感じたことも含め紹介していきたいと思います。
今回プレイするタイトルは以下の4種
SEKIRO(アクション)
主に使用するのはLRボタンとLRトリガー。
その他全てのボタンやキー・スティックを使用。
全体的に及第点以上の作りをしているコントローラーに向いているタイトル。
APEX LEGENDS(FPS)
主に使用するのはLRトリガーとスティック。
ボタンも重要ではあるが、とにかくスティックとトリガーの操作性が重要。
硬すぎたり柔らかすぎるトリガー・スティックだと操作しにくいと思われます。
FF14(MMORPG)
全てのボタン、キー・スティックを満遍なく使用するタイトルです。
十字キーの使用頻度も高く、ある程度の操作性の良さが必要となっています。
推奨デバイスもあるのでそちらも参照するといいかも知れませんね。
推奨デバイス一覧はこちら
ドラゴンクエスト11(RPG)
著しく操作性の悪いコントローラー以外ではどれを使っても快適にプレイできると思います。
ただ、ボタンの押し心地やレスポンスは大事なので、一定以上のクオリティは大事です。
ストリートファイター5(格闘)
十字キーがとにかく大事。
コマンド入力周りが重要になってくるので、何はなくとも十字キーですね。
ボタンの押しやすさも必要になってきますので、そこそこ高めのコントローラーじゃなければプレイに耐えられないかもしれません。
斑鳩(シューティング)
自機の移動をスティックで行うか十字キーで行うかで重視する部分が変わってきそうです。
細かい操作が必要なジャンルなので、微調整のしやすい作りのものがシューティングに向いていると思います。
アクションでは使い勝手が微妙だったけどRPGだと使えそう、格ゲーにはピッタリだけどそれ以外には…
といった感じでゲーム種別の使い勝手も合わせて紹介していきます。
ゲームの選別は個人的な趣味です。
Logicool F310r【2,069円】
今回準備したコントローラーの中で一番安価なものとなっています。
包装はプラパッケージとなっており、かなり開けにくいものとなっていました。
結構プラが鋭くなっているので開封時のケガに気をつけてください。
内容物はコントローラー本体と説明書のみとなっています。
インストーラーなどはなく、PCに接続するだけで使用可能となります。
本体裏にはXinputとDirectinputの切り替えスイッチがあり、X側がXinput・D側がDirectinputとなっています。
Steamで設定を見ると、X側で接続すれば「XBOX360コントローラー」として認識され、D側で接続すると「一般的なコントローラー」として認識されます。
十字キー・スティックの配置はプレステ準拠となっており、ボタン配置はXBOX準拠、本体真ん中のボタンはガイドボタン(PSボタン・XBOXボタン)として使用できます。
LBRBに対応するボタンは押すとクリック感のある入力感触となっており、低いながらもカチカチとした音が鳴ります。
PS4純正に慣れている人には少し気になる音かもしれませんが、マイクで音を拾うほどの大きさではないように感じます。
L2R2に対応するボタンはトリガー形式となっており、バネが強いのか押した感触は重めだ。
ストロークの距離はそこまで長くもなく短くもなくといった感じでした。
以下使い勝手になります。
SEKIRO(アクション)
スティックの感触は重くもなく軽くもなく移動はスムーズに行えます。
頻繁に使用する鍵縄はLトリガーなのだが、若干トリガーの重さが気になる感じです。
ただ、自分の手が大きいのかトリガー下のスペースが若干狭い感じがして人差し指でLBRB・LRトリガー両方を押しているプレイヤーは窮屈に感じるかも知れません。
アクションおすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆
値段を考えたらアリですが、何が何でも安く済ませたい! って人以外はあまり…といった感じを受けました。
ただボタンの押し心地やスティック感度などは問題を感じなかったのでアクション主体の人にはいいんじゃないでしょうか?
APEX LEGENDS(FPS)
自分の持ち方もあるかと思うのですが、とにかく使いにくいと感じました。
エイムと射撃に対応するトリガーが重くてちょっと疲れてしまうほど。
LBRBにボタン配置を変更すれば問題ないと思いますが、FPSで使うにはちょっと辛いかな…と思います。
スティックの重さは問題ないと思いますが、微調整するにはもうちょっと軽いといいかなと感じます。
しかし、これは個人的な部分もあると思うのでそこは好みになってくるでしょう。
FPSおすすめ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
FF14(MMORPG)
FF14のプレイも若干きついかな?と感じました。
戦闘中も含め、LRトリガーでアクションの操作を中心に行うためやはりトリガーの重さは気になる。
また、ホットバーの左側は十字キーを押すことでアクションを発動するのだが、キーのプラスチックがガタついてるので若干操作しにくいと感じました。
それ以外は気にならないので精密な動作が必要でないMMOにはおすすめかも知れないです。
MMORPGおすすめ度:★★★★★☆☆☆☆
ドラゴンクエスト11(RPG)
特にプレイしている上では気になることはなかった。
素早い精密な動作は必要がないシングルプレイRPGに関してはプレイしにくいと思うことは少ないでしょう。
ドラクエのようなゲームをプレイするには向いていると思います。
とはいえちょっと窮屈なのは気になる所ではありますが…
RPGおすすめ度:★★★★★★★☆☆☆
ストリートファイター5(格闘)
このコントローラーでプレイしない方がいいレベル。
格ゲーにF300rは向いていません。別のコントローラーを使いましょう。
格闘おすすめ度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
斑鳩(シューティング)
シューティングをプレイするプレイヤーは「パッド派」が「アケコン派」にわかれます。
アケコン派の方はそもそもパッドコントローラー自体使いにくいと思います。
パッド派の人に関しては…うーん、やっぱりどうにもトリガーが気になるかなぁ?といった感じです。
力の開放自体の操作ボタンを変えるか、ショット+属性変更ボタンの同時押しにすればなんとかってところでしょう。
総じて使いにくいと感じませんが、十字キーやLRトリガーを使う人には微妙な感じがします。
シューティングおすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆
Trust GXT540【2,838円】
箱を見ると「PC LAPTOP」「PS3」と書かれているので『PS3専用のコントローラーだけどPCにもDirectinputで入力できるコントローラー』なんだろうなって本体を見たら……
しっかりとXinputとDirectinputの切り替えが可能なものでした。
内容物はコントローラー本体と説明書のみ。
本体はマットな素材で作られており触り心地はスベスベしてて気持ちいいです。
ボタン、十字キー、スティックは全体的に固めになっており、誤作動は防止されますが操作にちょっと力が必要かも知れません。
LBRBは若干ガタつくように感じます。押したときの音は小さ目で気になりません。
トリガーはXBOXコントローラーの感触に似てますが、やはりこちらも若干固めとなっています。
全体的に小ぶりながら持った感じの収まりがよくとても持ちやすい形状をしています。
しかしながら、少々直線的・角張っている部分もあり指に当たる部分がちょっと気になるところです。
プレイしている内に慣れてくる範囲だと思うので、最初の違和感がなくなればプレイ上は問題ないと思われます。
SEKIRO(アクション)
多用するLR系のボタンとトリガーが使いやすいのがいいですね。
スティックの重さは純正コン達よりも硬いですが、操作には支障はないと思います。
連打を多用しないアクションゲームの使用なら快適にプレイできると思います。
アクションおすすめ度:★★★★★★★★☆☆
APEX LEGENDS(FPS)
ボタンとスティックの硬さが気になる。
コントローラーとしての品質は悪くないですが操作性がちょっとひっかかるなぁという感じがします。
スティックの押し込みがちょっと硬いのが使いにくいかな?と思う要因のひとつかと思います。
FPSおすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆
FF14(MMORPG)
重視するところはトリガーとボタン・十字キーです。
FF14をプレイする上では適度な硬さだと感じますし、使いやすいと思います。
ゲーム全般で十字キーを多用するのですが、もうちょっと柔らかめだとFF14に適すと思います。
しかしながらプレイしていればこなれて柔らかくなると思うので目をつぶれるところでしょう。
MMORPGおすすめ度:★★★★★★★☆☆☆
ドラゴンクエスト11(RPG)
バッチリストレスなく遊べます。
MMOのドラクエにも合うのではないでしょうか?
RPGおすすめ度:★★★★★★★★★☆
ストリートファイター5(格闘)
とてもつらい。
十字キーがこなれてきてもプレイには適さないと思います。
ボタンはある程度の力を入れると一気に沈み込む仕様な上、ボタンの高さもそこそこ高いのでちょっと扱いにくいかも知れません。
悪くはないけど…といった位置付けになってしまいます。
格闘おすすめ度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
斑鳩(シューティング)
十字キーとスティックの硬さがキモになってきます。
この硬さが好きな人にはうってつけですが、純正コントローラー程度の硬さが好きな人にはプレイしにくい感覚になるでしょう。
特に十字キーの短押し微調整がやりにくいのがネックとなります。
トリガー、ボタン周りは硬めで誤操作を起こしにくいので使いやすいですね。
シューティングおすすめ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
エレコム JC-U3912TBK【3,114円】
今回唯一の無線式コントローラーとなっています。
入力方式はDirectinputのみとなっており、かなり小型でボタン配置も特殊になっています。
スティック部は八角ガイド形式となっており、Wiiクラシックコントローラーを彷彿とさせる製品となっています。
内容物は本体・説明書・単三電池2本。
本体は小型で薄型。その分重量も軽くなっています。
本体裏側には無線受信機がはめ込まれています。
LRボタンとLRトリガーは一直線に搭載されており、昨今のゲームプレイには向いていないようにも思えます。
SFC時代のソフトであったり、使用ボタンの少ないソフトでなら使えると思いますが、ちょっと厳しいかも知れないです。
わざわざ無線コントローラーでこれを選ぶのは…と箱から出した瞬間に感じました。
また、外側のLRボタンの沈み込み距離が大きい上にグニャっとした感触なため、違和感を強く覚えました。
しかしながら残念なことに、自分のPCでは反応すらしませんでした!
おま環かもしれませんが、自分で原因を特定して使用できるように調べられる人以外は手を出さない方がいいかも知れません。
エレコム JC-U3613MBK【1,880円】
定価4,290円のモノが値引きされて1,880円となっていました。
定価自体は今回用意したコントローラーの中でも少々高めですがどの店舗に行っても大体2,000円を切っているので、そこそこのお値段のコントローラーが安く買えるという意味ではおすすめのコントローラーになります。
内容物はコントローラー本体と説明書、ドライバディスクとなっています。
このコントローラーも本体裏面にXinput←→Directinputの切り替えが可能になっています。
こちらもXBOX360や一般的なコントローラーとして認識されます。
Windows10を使用している場合、ドライバのインストールを自分で行う必要はありません。
ボタン配置はXBOX準拠。
十字キー、スティック配置もXBOX準拠となっています。
個人的にはこっちの方が使いやすいですね。
LRトリガーはストロークも短く柔らかめとなっており、押し込みに遊びがあるように感じます。
しかしながら、押し込み開始とスイッチONでの反発の違いがないだけで、一定の力で沈み込んでいきます。
トリガー半押しで待機しておく使い方をする人には感覚的なフィードバックがなくて戸惑うかもしれません。
SEKIRO(アクション)
LBRBの押し心地は問題なし。
鍵縄を使用するためのトリガーも引きにくくないので操作自体に問題はなさそう。
スティックはちょっと軽めかなと感じるので、この辺りは好みかもしれません。
十字キーもボタンも押しやすいので総合的に見てアクションに向いているコントローラーと言えます。
アクションおすすめ度:★★★★★★★☆☆☆
APEX LEGENDS(FPS)
何とも言えないといったところです。
トリガーとスティックは軽い方がいいという人には向いている可能性もあると思います。
スティックの長さがちょっと長めになってるので、長めのスティックが好きな人にはいいかも知れません。
FPSおすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆
FF14(MMORPG)
十字キー、ボタン共に押しやすく
トリガーも軽く押しやすいのでとても使いやすかったです。
不満点は特になく、2,000円を切っているなら購入の選択肢に入るくらいだと思います。
MMORPGおすすめ度:★★★★★★★★☆☆
ドラゴンクエスト11(RPG)
問題なく快適に遊べます!
コマンド式を含めてシングルプレイのRPGには向いているのではないでしょうか。
RPGおすすめ度:★★★★★★★★★☆
ストリートファイター5(格闘)
そもそもXBOX準拠のパッドは格闘ゲームに使いにくいと思います。
プレステ準拠の配置の方が使いやすいですね。
格闘おすすめ度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
斑鳩(シューティング)
使ってみた感じ不満点は特にありませんでした。
斑鳩に関してはXBOX ONEやPS4の純正パッドよりやりやすいかも知れません。
シューティングおすすめ度:★★★★★★★★☆☆
HORIPAS Pro for Xbox Series X【5,418円】
この辺りの値段帯までくると品質という面ではあまり心配はなくなってきます。
スティックの操作性や硬さもいい具合ですし、ボタンの押し心地も問題ないと思います。
それに加えて本体にヘッドセットを挿せるジャックまで備えており、値段相応の作りをしていると感じます。
しかしならLRトリガーの反発が強く、人によっては微妙に思えてしまう部分かも知れません。
ストロークが短い分硬めに設定してあるのかと思いますが、他のコントローラーよりもかなりバネが重いです。
また、今回紹介したサードパーティー製のコントローラーの中で唯一の公認コントローラーなので、しっかりとガイドボタンが搭載されています。
PCゲームではあまり使用しないかも知れませんが、公認コントローラーというだけで安心感が持てます。
ケーブルの先は取り外し可能になっており、USB端子が壊れても交換可能になっています。
この交換機能は画期的かなと思いますが、今まで使用したことがないので微妙な機能かと…
SEKIRO(アクション)
トリガーが重めなことを除けば使いやすいコントローラーとなっています。
LBRBを押したときのカチカチ感がなく静かなところは高評価です。
不満点はほぼありません。
アクションおすすめ度:★★★★★★★★☆☆
APEX LEGENDS(FPS)
評価が分かれる点はひとつだと思います。
LRトリガーの重さがとにかく気になりました。
ストローク自体は短いのですが柔らかい感触が好きな人には不評でしょう。
逆に重くて硬い感触が好きな人には好評かも知れません。
FPSおすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆
FF14(MMORPG)
指が疲れる!
戦闘中はLRトリガーを常に押している時間が多くとにかく疲れる。
ちょっとくらい硬さがやわらいでもFF14の操作システムとこのコントローラーが合ってないように感じます。
トリガー以外に関しては作りがいいだけに…といった感じです。
LRトリガーを多用しないMMO向きではないでしょうか。
MMORPGおすすめ度:★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドラゴンクエスト11(RPG)
問題なし!
コマンド式RPGはコントローラーの制約があまりなくていいですね。
RPGおすすめ度:★★★★★★★★★☆
ストリートファイター5(格闘)
作りや出来はいいものの格闘ゲームには向かないですね。
そもそもXBOX準拠のボタン配置の時点で格闘ゲームをプレイするには向いていません。
と、私は感じますが、これでプレイ出来てる人もいるんでしょうが…慣れっていうのは凄いですね。
格闘おすすめ度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
斑鳩(シューティング)
シューティングゲームも比較的どんなコントローラーでもプレイできる部類に入ると思います。
このコントローラーに関しては十字キーが硬めなのでスティック操作向きかも知れません。
とは言え好み、ですかね?
シューティングおすすめ度:★★★★★★★☆☆☆
安いコントローラーは買いかどうか?
コンシューマーの純正パッドが優秀過ぎるので無理にサードパーティー製のコントローラーを買う必要はないかも知れません。
が、純正コントローラーの値段はそこそこ高く、そのお値段以下で使いやすいコントローラーがあれば購入候補にはなりますね。
通称プロコンと呼ばれる高いコントローラー、背面パドルのついた機能性重視のコントローラー等、様々なものが存在するので使いたい用途に合わせて選択するのもいいでしょう。
今回紹介した中では『エレコム JC-U3613MBK【1,880円】』のものがコスパ的にも操作性的にもジャンルを選ばず使いやすいというおススメのコントローラーとなっています。
今回のこの記事がPC用コントローラーを購入したい人の手助けになったなら幸いです。
個人的には3万4万といったコントローラーも使ってみたいです。
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